医院長インタビュー

尾藤クリニック 尾藤博道 院長

医療に携わる上での理念、診療方針、職場環境についてお話しください

『ベストな診療とは』
 常に勉強し、最新の医療・最良の方法を模索して患者さんに提供します。何がベストかは、それぞれの患者さんによって違います。患者さんご本人から話を聞き、こちらからも提案しながら、両者にとって良いと思える方法を探ります。中には、もっとこうしたら長生きできるのになぁと思える患者さんでも「そんなことしなくても先生に最期を看取ってもらえたらいいんですよ」と仰ってくださる方もいます。必ずしも長生きすることが最良とは限らない、ということを実感しますね。ただ、患者さんご本人が良いと思ったとしてもご家族にとっては良くないと思えることもあるでしょう。そこで、ご家族との関係も大切になってきます。” 家族のかかりつけ医” として考えていただき、家族ぐるみでお付き合いいただければと思います。

『地域の皆様、患者さんへ』
 基本姿勢は「なんでもみます」。まずは当院で診療し、症状に応じて他の病院をご紹介する場合もあります。診療科目として内科、消化器科、外科、小児科、ペインクリニックを掲げていますが、目のことでも耳のことでもケガでも、なんでも気軽にご相談ください。わたしたちも患者さんに信頼していただき大事に想ってもらえるよう、患者さんとの相思相愛の関係を大切にしたいと思います。

『スタッフに信頼される院長』
 現在(2016年4月時点)、10名(事務4名・看護師6名)のスタッフがいます。感謝していることは、みんなが「院長のために一生懸命やろう」と思ってくれていることです。会社の社長や野球の監督と同じです。トップが信頼できないとダメですよね。院長に恥をかかせてはいけない、院長のためにも頑張ろう、とスタッフに思われる院長であるべきと思っています。職場環境の整備についてですが、当院ではスタッフにインシンデントレポートを提出してもらい、Quality Insurance System(品質保証システム)を取り入れています。製造業などで品質を管理するために導入されているシステムです。ミスがあったらその人を責めるのではなくて、どうしてそのミスが起こったのか、どうしたら改善されるか話し合います。例えば、その人が単純に知識不足だったら、知識を高めるにはどうしたらいいか考えます。その人のミスで終わらせません。これは大学病院で学んだシステムですが、その時の経験を生かし、職場環境の改善に努めています。

今後取り組んでいきたい目標をお聞かせください

『今後の目標』
 やることはやってきたという思い、達成感がありますね。次の目標は、将来の医療に貢献したいと考えています。いろいろな人をみてきて、「こういう人はこういう病気になりやすいかも」ということをなんとなく感じています。今はまだ印象でしかありませんが、データを取ったら有意な差が出て、何かを立証できるのではないかと思っています。医者は科学者です。最近では遺伝子でいろいろなことが分かってきていますし、研究者はたくさんいるので大体は証明されているでしょうが、それでも何かすばらしい発見ができるのではないかと思っています。患者さんから得られるデータを基に今後の医療に役立てたいです。

『信頼できるサポーター』
 大学卒業後、浜松医科大に22年勤務し、平成15年に当院の開業に至りました。地元である浜松に戻ってきた一番の理由は友人です。浜松出身で友人が多かったのはメリットの一つですね。開業前の診療圏調査や施設の設計・建築、税務や労務など、開業に至るまで諸々の準備、開業してからも友人に助けられました。友人が声を掛けてまわってくれて、1キロくらい離れたところにある工場の方々など、近所に住んでいる以外の方も来院してくれるようになって。私は信頼できるチームで開業できましたが、開業医の中には苦労されている方もいらっしゃいます。当院の開業の前も後も運営を支えてくれているこのチーム(現「一般社団法人 繁多会」)と共に、今後医院開業・事業継承を予定している後輩たちのサポートをしていきたいと思います。

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