医院長インタビュー

おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子 院長

診療方針、将来予定している取組みを教えてください。

『患者様ご本人との対話が重要』
 スタッフと共有している診療方針があります。それは、「分かりやすい言葉で、患者さんに分かりやすい説明をする」ということです。何が悪くて、治すためにはどうすれば良いか、ということを患者様に理解していただけるようお話します。また、家庭環境や職場環境など、病状が出るには背景があります。背景が分からないといつまで経っても良くならないということがあるので、患者様ご本人との対話がとても重要なんです。患者様のお気持ち考えることも大切ですね。どんなに辛いか、どんなに不安か。実際に自分や家族が病気になり患者の立場になった時のことを胸に刻み、診療にあたります。分かりやすい言葉での説明と対話によって、一人ひとりに合った治療と最適の医療を提供することができると考えています。
 耳鼻科の患者様の場合、訴える病状の素因が影に隠れていることが多くあるので、医師や看護師が怖くてきちんと話せなかったでは困ります。その点、当院のスタッフはコミュニケーション能力が高いですね。指示しなくても自ら動いてくれたり、私が気付けなかったことを患者様から話を聞いてきて伝えてくれたりして、ありがたく思っています。

『より良いシステムの導入を』
 今まで紙カルテだったものを今年(2016年)から電子化し、X線画像や内視鏡画像などの検査画像もすべてファイリングシステムにまとめて、管理を一本化します。
 また、患者様の待ち時間がとても長くなってしまっているので、順番予約システムの導入も検討しています。不安な気持ちで来院されている患者様の負担を少しでも軽くできるよう、ソフト面(気持ち)においてもハード面(機械導入や管理体制)においても、環境整備に努めています。

職場の環境づくりについてお話しください。

『チームワーク』
 当院は平成19年にスタートしました。スタッフの採用にあたっては、採用の前に職場体験の日を設け、その後に本当に働きたいかどうかを確認して、お互いにミスマッチがないよう努めています。現在(平成28年2月時点)、看護師2名・看護助手2名・受付事務3名、全7名の信頼のおける優秀なスタッフと長く一緒に働けていることをとても嬉しく思います。
 時々、当院でも救急の患者様がいらっしゃいます。例えば、急性喉頭蓋炎という気管の入り口が腫れてしまう病気があります。自覚症状は、ノドが痛い・うまく喋りにくい・息がゼーゼーするという程度ですが、処置が遅れると窒息し死に至る可能性のある病気です。最悪の場合、受付を済ませて診察の順番を待っている間に、症状が悪化して取り返しのつかない事態になりかねません。そこで、一刻を争う病気や症状を受付スタッフが察知できるようサインをルール化し、もしそのような患者様がいれば、すぐに看護師/医師が看る・救急車を呼ぶ体制になっています。チームワークがとても良いですね。
 また、看護師達から「○○の研修会に行ってみたい」などの申し出があり、自発的にスキルアップしたいと思うその姿勢に非常に感心しています。接遇の講習会だけでなく、今後は技術方面の研修や資格試験も積極的に受けてもらおうと思っています。

『家庭と仕事―信頼と責任』
 私も子育てしながら仕事をしてきた経験がありますので、家庭を大切にしながら仕事も頑張りたいという気持ちはよく分かります。当院では、ライフステージに合った働き方ができる職場づくりを心がけています。働ける時間も人それぞれですから。例えば、お母さんスタッフに関して言えば、出産期や育児期はお母さんの代わりはいませんので子育て優先になりますし、ある程度お子さんが大きくなって働ける時間も余裕も増えたら、仕事の量や内容は変わってきますよね。
 また、職員の仕事に一から十まで口を出すのではなく、信頼して任せることで責任感を持って仕事をしてくれているように感じます。わざわざ頼まなくても主体的に動いてくれるのでとても助かっています。想いを共有するスタッフとお互いの信頼関係を大事にして、これからも良い医療を提供できるよう頑張っていきたいです。

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