病院長インタビュー

市立御前崎総合病院 大橋弘幸 病院長

医療に対する基本方針と施策、病々連携についてお話しください。

地域包括ケア体制
 平成16年4月、浜岡町と御前崎町の合併により御前崎市が誕生し、市立病院として新しいスタートを切りました。前身は町立浜岡総合病院。医療資源が少ない周辺地域市民の熱烈な要望と、浜岡原子力発電所3号機稼動を受け入れる対価として、昭和61年7月に開院しました。
 本院の「保健と福祉の増進に尽くす」と掲げた基本理念にそう基本方針は5項目。中でも「高齢者医療、救急医療の充実に努める」ことが、当院の特徴でありよって立つところです。内科・外科の一般急性期病棟116床(亜急性期を含む)、回復期リハビリテーション病棟60床、老人保健施設50床、医療療養型54床。これらに訪問看護、訪問リハビリ、ショートステイなどが加わります。つまり、急性期の治療は終わったが後遺症がある、長期間の介護のため入院が必要、重い認知症などを継続的に診る必要がある患者さんを、在宅までもっていく。病院群やシステムをつくり有機的につなげる「ケアミックス」ですね。私たちは「地域包括ケア体制」と呼んでいます。

救急医療領域の連携を
 当院単独では完璧な救急医療が行えません。いくつかの病院との連携が必須です。例えば脳卒中は中東遠総合医療センター、心臓・循環器系は菊川市立総合病院、榛原総合病院、中東遠総合医療センターにお願いしています。また当院ではヘリポートを設置しており、救急車で運びこまれた緊急重篤患者の初期手当後、高度治療ができる病院に移送しています。
 本格化はこれからですが、VPN回線を利用した医療連携システム「ふじのくにねっと」も動き始めました。患者の電子カルテ、MRI・CT・心電図・胸部レントゲン・超音波などの画像を県立総合病院のメインコンピュータに送り、各医療機関がPCモニターで検索。互いに協力し合って、診断治療を行うデジタル連絡網です。

日頃から職員に感謝していることを教えてください。

仕事も勉強も
 看護師も介護職員も技師も皆とても優しく、よく気がつき、面倒見がいいんです。ケアに対しても嫌な顔ひとつせず、率先してやっています。患者の入院時や退院後の療養については、看護師・ケアワーカー・ソーシャルワーカー・リハビリスタッフが患者さんや家族と一緒になって相談し、在宅療養の方法や生活全般をサポートしています。各職種の方々全体で機能しています。すごく感謝していますね。
 院内では専門的な技能修得のための自己研鑽にも積極的で、勉強意欲が旺盛です。来年には、認定看護師7名に看護管理者2名のスペシャリスト体制になる予定です。

自主的な努力
 21年度から「あり方検討委員会」を立ち上げました。各部門が自主的に、“こうあるべきだ”という行動目標をつくり、病院の活性化を進めています。3カ年計画でしたが、現在も継続中です。
 また、7年前より「病院をよくしよう」というテーマでグループワーキングを開催したところ、それぞれのグループが職員に呼び掛けて、病院敷地内掃除や花壇整備を行ったり、職員食堂の食事改善では、スタッフの働きかけのおかげで随分と美味しくヘルシーになりましたね。
 また、地域の人々の健康意識を高めるために、悩みを聞く健診会を年2回実施しています。

医療施設紹介