病院長インタビュー

三島中央病院 関 伸二 院長・理事長

急性期病院開院の経緯とこだわり、特色をご紹介ください。

急性期医療にシフト
 当院の前身は、昭和52年にスタートした関耳鼻咽喉科です。平成13年に三島社会保険病院が遠方に移転したため、急性期医療に対する市民の不安感が高まりました。この地で生まれ育った人間として、地域の要望に応えたい。決断の要因は、多量の鼻出血や突発性難聴、眩暈などの救急患者を診てきた実績でした。平成13年、地域に貢献できる急性期病院として生まれ変わったのが三島中央病院です。救急に不可欠な外科・消化器外科・循環器内科・脳神経外科・整形外科を加え、3病棟合計のベッド数は101床。三島市と近隣市町からの救急車受け入れは年間約1500件で、救急専門医も常駐しています。
 東海地震が起こった際の災害拠点病院は三島社会保険病院ですが、立地から十分に機能できないかもしれません。当院が拠点になる。そんな気概で、定期的な防災訓練や夜間の抜き打ち訓練を実施しています。

地域連携の要として
 病院理念は「急性期医療を基本に据え、地域医療に貢献します」。連携医療支援室が特徴的。基本は“地域全体がひとつの医療機関”という考え方です。患者・家族を中心に据え、地域全体がチームとなって医療展開ができるよう、各医療機関や福祉施設、ときには行政と連携する部署で、専属職員は4名。各機関や施設が専門性を活かし治療効果を高める。限りある医療資源を有効活用する。患者に地域単位の医療チームを信頼してもらう。支援室は、みんなの顔が見える連携を目指しています。

医療に関わる人材へのお考えや課題をお話しください。

今するべきことは
 私は職員にいつも言っています。患者に「親切に、丁寧に、確実な医療を」と。この3つがそろえば素晴しい医療を提供できます。ただしこれは、医療従事者、特に医師の数が満たされていることが前提です。東部地区の勤務医充足率は全国ワースト5。急性期を担う病院の医師不足は深刻です。また近年、若い医師がハイリスクの医療を避ける傾向が顕著になってきました。医師が内向きなんですね。
 こういった状況下で当院は、医療スタッフの人的・質的な充実を図り、急性期を中心とした最善の医療を提供する努力を惜しみません。

人材確保の取り組み
 現代の若者は、地域や職場に根を張ってしっかりやるという意識が希薄だと感じます。職員が誇りを持って根づき長く働ける病院にする、それを継続させることが院長の責任です。
 幸い看護師の数は充足しています。毎年新卒看護師を10名前後採用。一昨年から、駿東郡清水町の東部看護学校から実習生の受け入れを始め、高校生の体験ナース制度もつくりました。この病院に、そして看護師という専門職に、関心を持ってもらう取り組みです。

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