医院長インタビュー

ひがしおかメディケアクリニック 東岡宏明 院長

病院勤務医から開業医へ、そのポリシーと使命をお聞かせください。

救急医としての方針
平成27年5月開設の当院の基本スタンスは、医療で地域社会に貢献することです。既存の地域医療体制を乱さず、潤滑油的な役目で機能するクリニックへ。急性期から終末期まで診る開業医として、将来は訪問診療や往診も視野に入れています。
 私は救急科専門医と脳神経外科専門医として、救命救急医療に深く関わってきました。平成17年頃からは、災害医療の領域で東京DMATの指導を行ったり、静岡済生会総合病院のDMATチーム(災害派遣医療チーム)や前任地である川崎市の関東労災病院DMATチームに所属し、さまざまな被災地や事故現場で医療救護活動をしてきました。
 患者さんの苦しみや痛みのすぐ近くにいた救急医の経歴を、クリニックの診療に活かしたい。脳神経外科・神経内科・外科といった診療科目には固執しません。どのような病気・病状でも、幅広い視点で患者さんを診る。局所の視点からではなく、患者さんの全体像を把握し診断する。原則として「診療範囲や受診に制限を設けない」。これが救急医としての私のポリシーであり、専門領域を横断的に網羅する救急医療経験医師の強みです。

即断即決の判断力を
 私は幅広く疾患も診ますが、重症だ、精密検査が必要だ、病態が悪化する可能性があると判断したら、即座に病院と連携します。患者さんの病気やケガを、どの時期に、どの医療機関で治療するのがBESTか、“道しるべ”をつくるのも私のミッションです。

災害時の具体的な地域貢献の方策と、スタッフ観を教えてください。

救急医として果たす役割
 DMATの活動は病院単位が原則です。私は独立開業したので、DMAT隊員としての単独行動は困難です。ただ、日本集団災害医学会セミナー委員会の責任者として、全国で災害医療の基礎コースを年間10回ほど展開。これはつづけます。加えて、全国の医師会会員を対象としたJMAT(日本医師会災害医療チーム)も組織されており、兵庫県JMATの教育担当を日本集団災害医学会セミナー委員会が数年前より担当している経験も活かしたいと考えています。
 万一、清水町や沼津市で、大きな災害が起こったら…。地域防災計画が定める災害拠点病院や救護所は、確かな医療を提供できるのか。私は、救急医として被災者と真正面から向き合うために、自分のクリニックの患者さんはもちろんですが、地域住民が安心できるような医療を実践できるよう最大限に努めたい。また、患者さんはパニックの中で、どこに行けばいいか迷う。私は、緊急時に不可欠な情報をクリニック内に明示します。「患者さんが迷わず行動できる、手立てと対策を事前に」と、考えるからです。

温かさと優しさと前向きな姿勢を
 医療に従事する人間に、冷たい人はいないと思います。心の底からの温かさと優しさで、患者さんと接することができる看護師と、医療事務職員と共に、診療させていただきます。患者さんが健康になり、地域全体が明るくなるために、単なる日常の繰り返しではなく、常に前向きな姿勢で地域医療に取り組んでいただきたいですね。
 信頼されるクリニック、気軽に受診できるクリニックとして、地域に根ざして成長していきます。

医療施設紹介