歯科院長インタビュー

たかはし歯科 高橋 優 院長

医療に携わる上での理念、診療方針をおしえてください。

『患者様の声を聞き、引き出す』
私たちが幹として大事にしていることがあります。「患者様が“何をしてほしいか”を聞き出す」ということです。とりあえず聞いてあげるというレベルではなくて、患者さん自身も気付いていないことや、喋れない本音のところまで引き出します。患者さんの主張をどれだけ拾えるかというのは、コミュニケーション能力の問題というより相性の問題ですね。私も沼津市で生まれ育っていますので、患者様とバックボーンが共通するところもあったりして、話しやすいと感じます。

『先進医療で最良の治療を』
昔の方法が良い場合もありますが、やはり先端の治療のほうが経済的な面でも時間的な面でも、効果的ということがあります。患者様に喜ばれるカタチを作るためにふさわしい医療技術、商品、サービスを提供できるだけの研鑽を欠かしません。
例えば、平成26年度に保険医療として認可された、CAD/CAM冠。これは3Dプリンターで口の中を計測して歯を作るというもので、現在の保険診療の範囲内で先端ですが、自費診療はさらに発展的です。強度と審美性を高めるために、ジルコニア(=スペースシャトルの材料にも使われる強度の高い強化セラミック)を土台に使って、上にセラミックをつけるという方法があります。ジルコニア単体ではあまり美しくないので、噛んでも影響がなく、見た目に影響がある部分にだけセラミックを使用します。これなら強度も保たれて、真っ白でキレイな歯ができ、メタルフリーなので金属アレルギーも起こりません。

患者様・地域の皆様へ、共に働く職員へ、メッセージをお願いします。

『患者様へ』
ぜひ、ご自分の体を大切にしてください。「年齢を経たときに、きちんと噛めて歯並びもキレイな状態」を達成する目的で、歯医者さんに診てもらってほしいです。歯周病学会の考え方としては、定期健診は3ヶ月に1回というのが基本。歯につくデンタルプラークという汚れを放っておくと歯石になってしまい、歯ブラシでも落とせなくなります。この歯石が完成してしまう時期が3ヶ月なのです。大事なことは、現状どのくらい口の中の清掃ができているか。ケアの仕方は個人個人の生活習慣や手先の器用さとか、人それぞれで異なります。その後押しをするのが歯医者さん、とお考えいただきたいです。

『スタッフへ』
人生の過程にはいろいろな道があります。その中で決めた歯科助手/歯科衛生士という職業を「一生やっていくのか」「5年後、10年後、15年後、それぞれの時期にどういう生活をしていたいのか」具体的なビジョンを持っていてほしいです。その上で、当院が皆さんに対して協力できることは何でしょうか?例えば、子どもがまだ小さいから休みを取りやすくするとか、家庭の事情を最大限考慮します。これはある程度の人数がいて、スタッフ同士仲が良くお互いに協力し合える環境だからこそ、実現できていることだと思います。
医師一人しかいない忙しい病院で、スタッフの皆さんにはいろいろと頑張ってもらっていますね。有能で熱意のあるスタッフに恵まれて、感謝の一言に尽きます。例えば、誰がいつ何をするというルールを作らなくても、器具の滅菌や模型の石膏作りなど、自発的に業務を進めてくれるので助かっています。また、診療報酬明細書(レセプト)の作り方を勉強してきてくれたり、清掃やお花の手入れなど私が気付かないことまで動いてくれて、驚きと共に感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の目標や計画についてお聞かせください。

『地元への恩返し』
私の最終的な目標は、静岡県東部の活性化です。”働く場所がある→お給料が出る→お金を使う→遊ぶ場所・働く場所が増える→会社が繁栄する→お給料が出る…”というサイクルで社会は発展していきます。そこでまず、利益を出せる会社がなければいけません。そのために経営者は策を講じて工夫を重ねる必要があります。当院の考える工夫とは、例えば、地域の方々の特質を理解すること、そして、理解した上でそれに合わせた努力をすることです。私を含めて静岡県民は、新しいものに飛びつきやすく飽きっぽい、それでいて長くやっているところを信頼する性質がありますよね。簡単に言うと、ミーハーで権威主義。開院当初はいかに目を引く医院であるかが大事でしたが、今後は「患者様の声を聞き、引き出す」歯科医院として、地域の皆様と長期に渡る信頼関係を築いていきたいと考えています。

『歯科医療の発展』
できるだけ幅広い多くの患者様に「自分の声を聞いてもらえる」状況で歯科治療を受けていただきたいと思っています。当院の診察台は現在3台ですが、今後もう1台増やす予定です。将来的には5台目も考えています。また、歯科医院をあと2軒、開業を考えています。病院を増やすというのはあくまで手段の一つ。「患者様の声を聞いて、それをカタチにしていく」という歯科医療の発展と布教に尽力していきたいです。

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