看護師・コメディカル・事務長インタビュー

伊豆今井浜病院 大戸美惠子 看護部長

人材育成と研修プロセス、スキルアップの実情を教えてください。

バリアのない人間関係を。
 平成25年4月現在、看護系職員は常勤・非常勤計で75名。平均年齢は38歳です。経験値が高いから、キャパシティが大きい。上下関係に縛られず、何でもいい合える、縦横の人間関係がとっても柔らかですね。スタッフは、だめならだめですと主任や師長に明言します。問題解決のためのディスカッションでも、NGのときがあるんですよ。この3年間 新卒の入職者がいませんが、中途入職の2~3年目の若い看護師も、1年目研修から参加しブラッシュアップしています。

理論と実習と実践を組み合わせた院内外研修。
 教育はプリセプターとペアのOJTで現場実践を。研修は経験年数に応じたプログラムが組まれています。卒後1年目は、事例を通じて正確な知識と技術を習得するフォローアップ研修。卒後2年目は、受け持ち患者の日常看護を安全に行うフィジカルアセスメント研修。そして、3年目のリーダーシップ研修につなげていきます。理論的なスキルアップと、実技を交えた実習の組み合わせですね。実習では、救急対応のACLS(二次救命措置)体験、内視鏡の取扱法、外科系手術見学、ドレーン(チューブ類の管理)など。また院外研修にも参加の機会がたくさんあります。
 特徴的なのは海外研修です。昨年は、皮膚・排泄ケア(ストーマ・床ずれ・失禁ケア)の認定看護師が、米国のトーマスジェファーソン大学を視察。目的は、ナースプラクティショナー(一定レベルの診断と治療ができる上級看護師)の役割や活動を知ることでした。海外を含め、院内外研修の自己負担はゼロ。お小遣いだけです。

認定看護師の次は特定看護師へ。
 看護の質を高めるために、認定看護師の育成にも力を注いでいます。当院の認定看護師は、皮膚・排泄ケア、がん性疼痛看護、感染管理の3領域。今年度中に、糖尿病看護の認定看護師も誕生の予定です。
 厚労省に新しい動きがあります。医療の高度化、患者の高齢化、医師不足を視野に入れた、特定行為に係わる看護師の研修制度です。感染管理、皮膚・排泄ケア、救急看護の3カテゴリーで、医師の指示がなくても、診断・処置・処方が近い将来可能になる。私たち管理職も、勉強勉強ですよね。

職場の働きやすさと看護師に感謝していることをお聞かせください。

雇用の質の改善をみんなと一緒に。
 当院看護部は二交代か三交代かの選択制です。二交代制には短時間夜勤(12.5時間)を導入。長日勤(9時~21時30分の12.5時間)により、年次休暇が取りやすい環境をつくりました。通常の三交代と二交代に加え、短時間夜勤と長日勤を上手に組み合わせたフレキシブルな勤務体系です。
 夜勤をやらない常勤の正職員がいます。夜勤(1日8時間18日勤務)専従の正職員も。非常勤看護師は4時間・5時間・6時間と勤務時間を自由に決められます。1日4時間勤務でリーダー業務もokなんです。
 時間をかけて患者に優しく接する看護師に、頭が下がります。同時に、雇用の質の改善に、看護師たちはとても協力的。ありがたいです。

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