看護師・コメディカル・事務長インタビュー

はいなん吉田病院 枝村明美 看護部長

病院の特徴と、看護師の役割や心構えをお話しください。

看護の基本へ
 当院は、急性期の治療を終えた高齢者が入院する、慢性期の医療療養型病院です。診断治療・看護・介護・リハビリテーション・事務の各業務を、169名(平成25年8月1日現在)の職員で展開しています。看護師54名、介護職員48名、リハビリスタッフ16名が患者さんのケアに関わっています。看護師は急性期のような医療処置はほとんどないので、看護ケアも時間に追われることなく患者さんとゆっくり向き合えます。じっくり観察し、現在の落ち着いた状態を保つことが役割なので、看護の基本に立ち戻れる充実感があります。

気持ちを緩めない看護と介護
 介護職員の業務は主に療養上のお世話(入浴介助・体位変換・おむつ交換・食事介助など)と看護の補助業務です。1病棟(60床)につき、看護師16~17人、ヘルパー15~16人が配置されており、看護師は患者さんの身体の管理に集中できます。
 患者さんの病気は多種多様です。脳卒中後の麻痺や合併症、認知症、糖尿病、骨折、末期がん…。時間を掛けて余裕を持ったケアができるといっても、一切手は抜けません。何かを省略すれば、顕著な変化が患者さんに現れます。患者さんに対して責任を果たす、ここを忘れたらだめなんですね。
 急性期後の患者さんを支えるのが、私たちの使命です。常に質を高める努力を怠らないよう、現場に目を配っています。

看護部内の雰囲気や長く勤められるポイントをご紹介ください。

感性が大切
 看護師の平均年齢は38歳。みんな急性期や慢性期、開業医勤務や介護分野で経験を積んできているので、職場には短時間で溶けこんでいます。若い人はお母さんみたいな先輩から教わり、ベテランは最近の看護情報や若者気質を知ることもできます。年齢に幅があるので、互いにサポートし合っています。人をいたわる心配りや優しさにあふれ、人間関係はとてもいいです。
 知識や技術は勉強していけば身につきます。大事なのは感性。日頃患者さんと接している中で、喜びや悲しみを自分自身で感じ取る力を、仕事に活かすことが大切です。なんか面白くない、一日大変だっただけでは、仕事にやりがいを見出せないと思います。確かに重労働で、ストレスもたまります。でも専門職として、ひたむきに仕事に取り組み、自分をコントロールしながら頑張ってくれています。スタッフと接していると「本当に看護や介護が好きなんだな」と思います。

長く続けるために
 時間外勤務は、ほぼゼロです。終業時刻にはきちっと終わる、という意識をみんなが共有しています。急性期の病院でバーンアウト(燃え尽き症候群)してしまった、また育休後に復帰が難しいなど、当院はそういった看護師たちが自分のペースを取り戻していく場でもあります。患者さんと静かに関わりながら成長していける職場だと思います。患者さんの人生の一部に関わらせていただき、そこからさまざまな刺激を受け、学び、人として成長できる。これが、看護や介護の仕事を長く続けられる魅力だと思います。

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