看護師・コメディカル・事務長インタビュー

湖山リハビリテーション病院 太田恵美 看護部長

理念を軸とした特徴的な人材育成と教育マインドをご紹介ください。

理念の実現を揺るぎない柱に
 私は、「自らが受けたいと思う医療と福祉の創造」と掲げた病院理念に共感して入職しました。職員が理念の実現を目指し、自ら考え主体的に行動し、輝いてほしい。これが私の願いです。なにをするにも理念に照らして考えます。軸は理念。私の中では絶対にブレません。
 患者の役に立ちたいという気持ちがやりがいを育て、情熱を形にすることで誇りが生まれます。では、どうやって動機づけするか。ひとつは個人の目標管理です。一対一で上司と部下が面談し、堅苦しくない雰囲気で目標を設定します。普段の行動を見ていると、スタッフ個々が興味・関心があるものや想いがわかるんです。そこに焦点を当てて面談するのです。立てた目標はチームで支援します。実現できたときは、本人も支えたチームも上司も嬉しい。そしてまた次のチャレンジへ。
 一緒に考え一緒に目標を見つけ、きめ細かにサポートする。目標達成に向けてどんな方法を採るかは本人に任せ、足らないところを私たちが補う。できたら思い切り褒めます。具体的な成果を意味づけして褒める。承認していく機会を多く設けることは、人材育成の上でとても大事なことですね。モチベーションを高める好循環をいかにつくるかが上司の役割だと思っています。

上に立つ人の育成を
 役職者の教育が、人材育成の要だと思います。スタッフの言動・表情など日頃の様子を敏感に察知して、タイムリーに声掛けをする。ものが言いやすい、風通しの良い職場環境づくりは、管理職の役割。“上司の責任は重いぞ”ってわけですね。
 病院内全部署の役職者を集めた「教育委員会」を立ち上げました。職種を超えた横断的なチームで、必須研修や新人、中途採用者フォローアップ研修を企画しています。ここでも理念が軸となっています。

自由な雰囲気や、活気と笑顔があふれる理由をお聞かせください。

ユニークな理論実践や方式
 相手に1.関心を持って、相手を2.喜ばせ、3.微笑みながら、仕事を4.楽しもう。これが「フィッシュ理論」です。こうあらねばではなく、目的はここだ。なにをするかの方法論は自由、好きなように動いていいよ。遊び心も必要でしょ、なんですね。費用がかかる、幹部の承諾がいる、その交渉は私たちの役目になります。
 新人教育も新たな方法で展開しています。新方式は「RNC(リンク)」。R=リハビリとN=ナースとC=ケアワーカーの3職種が、合同でリンクしながら研修します。理念の共有、人間理解、人権尊厳、患者との接し方など。ベースは同じであるから、土台教育は一緒にという狙いです。

長く勤められる秘訣
 毎年、部門目標に「魅力ある職場づくり」を掲げ、取り組んでいます。「ワークライフバランス」が重要であると考えています。働きやすさのポイントは、お互いさまの精神。結婚、出産、子育て、自分が病気に、親の介護、いつでもみんなで助け合っています。土・日や夜勤にも対応してくれる院内保育所。年間スケジュールを組み、全職員が平等にローテーションで長期休暇が取れる仕組みをつくっています。

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