看護師・コメディカル・事務長インタビュー

俵IVFクリニック 藤田智久 培養部長

不妊治療の重要部分を担う『胚培養士』の仕事とポイントをご紹介ください。

胚培養士とは、医師の指導の下体外受精や顕微授精を行うための生殖細胞(精子や卵子)を取り扱う技術者を指します。治療法の一つである体外受精(In Vitro Fertilization :IVF)では、医師が卵巣内の卵胞から卵胞液とともに卵子を体外へ取り出します。胚培養士は、卵胞液の中に含まれている卵子を、顕微鏡で探し、体外で卵子を育てるために必要な栄養源が含有された培養液の中に移した後、卵子を育てている培養液の中へ精子を移し受精させます。
受精卵をさらに5~6日間培養し、子宮に戻すために一番良い時期である胚盤胞と呼ばれる状態まで育てるあげる事が胚培養士の仕事です。たくさんの卵子が採れた際に治療で使用しなかった受精卵は液体窒素にて凍結保存をする事ができる為、卵の凍結処理や融解する事も胚培養士の大切なお仕事となります。これらの作業は、顕微鏡下で行われる非常に繊細かつ緻密、そして確かな技術を要求されます。それ故、胚培養士の技量によって、治療成績が大きく左右されるといっても過言ではありません。そのため、私たち胚培養士は、積極的に関連学会や研修会に出向いて、常に最新技術の習得や知見を得るため切磋琢磨しています。

胚培養士の勤務体制と教育プログラム。

不妊治療の結果が安定的に良い成績が出るように、現在は胚培養士8名(うち1名は、臨床検査技師有資格者)体制で業務を行なっています。患者様が安心して精子と卵子をお預けいただけるよう、厳格かつ正確な業務が行える体制と教育プログラムを設けています。当院独自の業務カリキュラムに基づいて、各ステップの知識・技術基準に合格する事で、次のスキルへステップアップする事が出来ます。培養部長である私の許可が得られたスタッフのみが、日本卵子学会認定『生殖補助医療胚培養士』と日本臨床エンブリオロジスト学会認定『臨床エンブリオロジスト』の資格を受験・取得する事が出来ます。入職後3年間をめどに一通りの技術を習得出来るように教育プログラムを設定してあるものの、後輩培養士の成長速度は本当に千差万別です。また、一定の知識・技術を修得した後も、『トップレベルの専門性を有する胚培養士』を目標に、スタッフが互いに切磋琢磨し自己研鑽を積みます。

こんな方が胚培養士に向いています。
 胚培養士に必要な資質の最も大切な部分は向上心だと考えます。仕事に取り組むにあたり、『日本一の胚培養士になりたい!』といった気持ちを持っていると、何事にも意欲的に頑張る事ができ、仕事にプライドを持って取り組む事が出来ると思います。医療人としての心構えが必要な事は言うまでもありません。また、胚培養業務はチームで協力をしながらの業務となるため、チームで仕事をする事に楽しみを感じる事が出来る人は資質があるように思います。私が日本の胚培養士の奔りともいうべき先生方から不妊治療を一から教授して頂いて以来、過去15年間一緒に仕事をしてきた後輩培養士の成長を見ていると、『向上心を持ってチームで仕事ができる努力型の人』が上達も早く、技術もしっかりとした胚培養士へ育っていると思います。胚培養業務に興味があり、熱意のある方に応募していただきたいです。

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