看護師・コメディカル・事務長インタビュー

東富士病院_山本恵子 看護師長

職場の働きやすさ、長く務められる要因を教えてください

精神科勤務の経験がない看護師さんと話をする機会があると、精神科の患者さんへの対応は難しくて大変というイメージを持っている方が多いようですね。全然そんなことないんですよ。私はよく話すんですが、心を患っている人は、そうでない人よりよっぽど真面目だなと感じることが多いです。きちっとしている。ただ、狭い範囲で考え込んでしまい、ひとつ所しか見えなくなってしまうことで、具合の悪い状態が現れてしまう。いい意味での適度さを持てなくなってしまうんですね。

当院は現状、看護師が25人ほどで、2人が男性です。数十年勤続している人もいれば、最近は若い人も増えてきました。
残業はほとんどなく、17時15分の定時であがれます。たまに、入院の手続が遅い時刻になることもありますが、せいぜい1時間程度ですね。夜勤(16時30分から翌朝9時まで)は月に4,5回程度お願いしています。皆、快く引き受けてくれます。
このほど育児休業を終えて復帰する30代前半の女性がいます。ご本人の希望をできるだけ受け入れて、しばらくの間は週に2,3日、1日5時間の勤務でスタートする予定になっています。
子どもさんがまだ小さいという人も少なくなく、急に熱を出したというようなことがあっても、皆でフォローし合う、「お互い様」の雰囲気が満ちている職場です。
新人さんには、希望があれば、何日間かは半日勤務でスタートというような対応もしています。
 月に1回カレンダーに沿った行事を入れ、患者さんに楽しんでいただくためのイベントを、開催しています。準備作業から本番まで、職員も皆一緒に楽しんでいますよ。

後輩への指導方法や人材育成について教えてください。

精神科は他の科に比べて医療的な行為が少ないのが特徴です。精神科独特の専門用語などにとまどうことはありますが、一定のルーティン作業が終われば、空いた時間は入院患者さんとの雑談や囲碁、トランプなどで時間を過ごします。その際は、自然体でいいんです。何も構えることはありません。まずは、目の前の先輩たちの行動をみることから始めればいいんです。
例えば、“ものの言い方や、コミュニケーションのとり方”で、患者さんを怒らせてしまうようなこともありますが、その職員に非があったのか、注意すべきなのか・・・ 院長に確認したことがあるんですけど、「社会復帰すれば、もっといろんな人と接する場面があるんだから、その人のキャラクターでいいんだよ。」と言われました。
院長も、どうしても職員に注意しなければならないことがある場合でも、直接に上から的な言い方はしません。そういうのを患者さんはよく見ていますので。なので、申し送りの場など、皆がいるところで“報告”して、「皆で気をつけましょう」という感じです。

「人と話をすることが好き。」「患者さんの話をよく聞いてあげたい。」「子育てと看護をゆとりをもってしたい」という人に、精神科は向いていると思いますよ。そして精神科での勤務は、患者さんの人全体を見る目を養う良い経験になります。先々、他の診療科へ移ったとしても、その経験は必ず役立ちます。

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